
ていていです。
「フォーク」って聞くと、食事で使うあのフォークを思い浮かべますよね。
でも暗号資産の世界で出てくる「ハードフォーク」「ソフトフォーク」という言葉は、全く違う意味を持っています。
ニュースで「ビットコインがハードフォークで分裂!」なんて見たことないですか?
「でも実際のところ、フォークって何?」
「どんなときに起こるの?」
最初のころはピンとこないと思います。
この記事では、ハードフォークとソフトフォークの違いをわかりやすく解説していきます。
投資をしていく上で「なぜフォークがあるのか」を知っておくことはとても大事です。
なぜならフォークは価格変動や投資判断にも直結するからです。それでは早速みていきましょう!
ハードフォークとソフトフォークとは?
- ハードフォーク:ブロックチェーンが“分裂する”。互換性がなくなり、新しいコインが誕生することもある。
- ソフトフォーク:ブロックチェーンは“分裂しない”。古いルールとの互換性を保ちながら、機能を改善していく。
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つまり・・・

- ハードフォーク = モデルチェンジ(道が2つに分かれる)
- ソフトフォーク = マイナーチェンジ(同じ道だけど制限やルールが変わる)
そもそも「フォーク」とは?

ブロックチェーンは「ルールに従って取引を記録する仕組み」です。
ところが、時代の変化や技術の進歩で「もっと速くしたい」「もっと安全にしたい」など、ルールを見直す必要が出てきます。
そのときに発生するのが「フォーク(分岐)」です。
- 新しいルールに賛成する人 → 新しいルールを適用したチェーンへ
- 古いルールを守りたい人 → 既存のチェーンをそのまま継続

この分岐の仕方によって「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」に分かれます。
ハードフォークとはモデルチェンジ
ハードフォークは、古いルールと新しいルールに互換性がなくなる大きな変更です。
イメージとしては、道路工事で新しい道を作り、古い道とはつながらなくなるような感じです。
結果としてブロックチェーンが2つに分かれ、新しい暗号資産が誕生するケースもあります。
有名な事例
- ビットコイン(BTC) → ビットコインキャッシュ(BCH) 2017年、手数料の高さや処理速度の遅さを改善するために分裂。
- イーサリアム(ETH) → イーサリアムクラシック(ETC) 2016年、「The DAO事件」という大規模ハッキング事件をきっかけに分裂。

投資家にとっては「新しいコインがもらえる」というチャンスでもありましたが、価格が乱高下するリスクも伴いました。
ソフトフォークとはマイナーチェンジ
ソフトフォークは、古いルールと新しいルールに互換性がある変更です。
道路でいうと「片側通行になったけど、道自体はひとつ」というイメージです。
新しいルールを導入しても、古いルールのノードもブロックを承認できます。
つまり、チェーンが分裂せずにアップデートできるのです。
有名な事例
- ビットコインのSegWit(セグウィット) 取引データを効率よく処理するための技術。手数料の軽減やスケーラビリティ問題の改善につながりました。

ソフトフォークは基本的に大きな混乱を起こさず、ユーザーも気づかないうちに改善が行われていることが多いです。
ハードフォークとソフトフォークの違い
項目 | ハードフォーク | ソフトフォーク |
---|---|---|
互換性 | なし | あり |
分裂の可能性 | あり(コインが分かれる場合あり) | なし |
ユーザーへの影響 | 新コインが配布されることも | 基本的に影響なし |
例 | BTC → BCH、ETH → ETC | BTCのSegWit |
投資家にとってのメリット・デメリット

ハードフォーク
- 新しいコインがもらえる可能性がある
- 技術的に大きな進化が期待できる
- 価格が乱高下しやすい
- 投資家が混乱する
ソフトフォーク
- チェーンが分裂しないので安定
- ユーザーは意識せず恩恵を受けられる
- 改善の幅が限定的
- 全員が同じ方向を向かないと有効化しづらい
ハードフォークとソフトフォークのまとめ
ハードフォークとソフトフォークは、どちらもブロックチェーンの進化のために必要なプロセスです。
投資家としては、フォークのニュースが出たときには「どのような変更なのか」「価格にどう影響しそうか」を冷静に見極めることが大切です。

難しい内容だったと思います。
フォークを理解しておくことで、これから投資判断にきっと役立つはずです。